ホームページにのリニューアルに伴い、コラムの第一話を受け持つことになりました加藤です。
あまり道場で子供達に話すことがないので、この場を借りてお話ししたいと思います。
剣道における「礼」の重要性
剣道における「礼」は、単なる形式的な作法ではなく、剣道の精神を体現する上で非常に重要な要素です。以下に、その重要性をいくつかの観点から説明します。
1. 相手への敬意と感謝
* 剣道は、相手がいなければ成り立たない武道です。稽古や試合を通じて、相手と切磋琢磨することで、自身の成長があります。
* 「礼」は相手への敬意と、稽古や試合の機会を与えてくれることへの感謝の気持ちを表します。
* 相手を尊重し感謝の気持ちを持つことは、剣道家としてだけでなく、人として大切なことです。
2. 自己の精神修養
* 「礼」の実践は、自己の精神修養につながります。
* 正しい姿勢や所作を意識することで、集中力や忍耐力が養われます。
* 相手への敬意を払うことで、謙虚さや思いやりの心が育まれます。
* 「礼」を通じて、感情をコントロールし、冷静さを保つことを学びます。
3. 円滑な人間関係の構築
* 「礼」は、道場内だけでなく、日常生活においても円滑な人間関係を構築する上で役立ちます。
* 相手を尊重し、感謝の気持ちを示すことで、信頼関係が築かれます。
* 礼儀正しい態度は、周囲の人々に好印象を与え、協力や支援を得やすくなります。
4. 武道の精神の体現
* 剣道は、武士道や禅の精神を受け継いでいます。
* 「礼」は、武道の精神である「克己心」や「不動心」を体現する上で欠かせない要素です。
* 「礼」を通じて、自己を律し、常に平常心を保つことを学びます。
5.具体的な「礼」の実践
* 道場への入退室時の礼
* 稽古や試合開始時、終了時の礼
* 先生や先輩への礼
* 防具や竹刀の手入れ
* 相手への敬意を表す言動
これらの具体的な「礼」の実践を通して、剣道家は精神的な成長を遂げ、武道の精神を体現していくのです。
剣道は「礼に始まり礼に終わる」と言われています。この言葉は、剣道における「礼」の重要性を端的に表しています。
加藤正之